日本最西端の駅「たびら平戸口駅」 長崎の風景

日本最西端の駅「たびら平戸口駅」 長崎の風景日本最西端の駅「たびら平戸口駅」 長崎の風景 長崎県平戸市田平町山内免

「有田焼」の産地として知られる佐賀県西松浦郡有田町の「有田駅」~長崎県佐世保市にある「佐世保駅」間の約94キロメートル、57駅を結ぶ松浦鉄道西九州線の駅「たびら平戸口駅」は、北緯33度21分、東経129度35分に位置する日本最西端の駅(※)として知られている駅です。(※モノレールの駅も含めると、「ゆいレール」(沖縄都市モノレール線)の「那覇空港駅」が「日本最西端の駅」となります。)

元々は、国鉄伊万里線「平戸口駅」として1935年(昭和10年)に開業した駅で、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化によって九州旅客鉄道松浦線の「平戸口駅」となり、さらに翌年の1988年(昭和63年)4月に第三セクターの松浦鉄道西九州線の駅となりました。1989年(平成元年)3月には現在の駅名である「たびら平戸口駅」に改名されています。

そんな「たびら平戸口駅」へ、車でアクセスする場合には乗り換え時間などはあまり気にする必要がありませんが、鉄道でアクセスする場合には、ルートや乗換駅によっては途中でかなり待つことになるので事前に時刻表で調べてからお出かけになるのが安心です。

「博多駅」から向かう場合だと、JR特急みどり号に乗り、約1時間20分ほどで「有田駅」へ。「有田駅」から、松浦鉄道伊万里行25分で「松浦鉄道伊万里駅」へ。「伊万里駅」で松浦鉄道「佐世保」行に乗り換え、約1時間10分ほどで「たびら平戸口駅」に到着します。いずれにしても、時間やスケジュールに余裕をもって計画を立てるのがおすすめです。

写真は、雲の間から入ってくる冬の柔らかな日差しを受けて明るく輝く「たびら平戸口駅」の光景です。鉄道の駅というのは、そこに列車があってもなくても「旅情」を誘うもの。自宅からはるか遠く、直線距離にして1000キロメートル近く離れた地であればなおさらです。ちょうど列車が行ったばかりなのか、それともしばらく来ないからか、ホームにも駅舎にも人っ子一人おらず、少しの寂しさと静けさがあたりを包み込みます。それはとても長閑で美しい風景。日光を浴びて、きらりと光る線路と濡れた枕木、右側にカーブを描く線路とプラットホームのなめらかな曲線がきれいでした。

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