白河小峰城 秋の福島の風景

白河小峰城 福島の風景白河小峰城と紅葉の風景 福島の風景 福島県白河市

北海道、岩手県に次ぐ三番目の大きさを誇る福島県は、一般的に会津若松市のある「会津地方」、福島市や郡山市などのある「中通り」、いわき市などのある「浜通り」の三つのエリアに区分けされます。この会津地方、中通り、浜通りの区分けは、地域の経済や産業などを語る上で使われるほか、天気予報などでもよく用いられますが、福島がこの三つの地域に区分けされるのは、それぞれの間に奥羽山脈と阿武隈高地がそびえ、互いの地域の行き来が今ほど容易ではなかった時代にそれぞれの地域で異なる文化や歴史が育まれた為であり、現在のように福島県が一つの県になる以前は、別の国、別の藩、別の県であったことにも由来します。

その中で「中通り」は、文字通り三つの地域の真ん中にあたり、「奥州街道」が通っていたことから「中通り」と呼ばれるようになったといわれる地域ですが、福島市や郡山市があり、国道4号線に、東北自動車道、東北本線、東北新幹線が通っていることもあって、人の移動や物流の要の地域にもなっています。

本日の写真のお城「白河小峰城」がある白河市は、その「中通り」の南部、県南エリアとも呼ばれる場所に位置し、江戸時代には白河藩がおかれていた場所です。

白河市を流れる阿武隈川と谷津田川の合間にある小峰ヶ岡と呼ばれる丘陵部に築かれた城がこの「白河小峰城」で「国の史跡」となっているほか、「日本100名城」の1つにも選ばれている城です。築城は1340年と古く、立派な石垣と堂々たるその威容で、会津の若松城(鶴ヶ城)、岩手の盛岡城と共に「東北三名城」の一つに数えられています。

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