2月の三崎港 初春の三浦半島 神奈川の風景
北海道はもちろんのこと、本州でも東北地方や日本海沿岸地域はまだまだ冬本番の2月初旬。神奈川県の「三浦半島」の先端にある三崎港はその日、ポカポカと暖かな春の陽気に包まれていました。
港の一画に植えられた河津桜は早くも花芽が膨らみ始め、気が早い芽が一つ、二つと花を咲かせています。
「三浦半島」にしてもそうですが、「房総半島」や「伊豆半島」など、太平洋側の「~~半島」は冬は比較的暖かいイメージがあります。実際に桜や菜の花が一足先に咲いている様子がニュースで流れるのも毎年の初春の風物詩。これは、周囲を海に囲まれているというのが大きな理由の一つなのです。「海」というと冬場に想像するといかにも寒そうなイメージがありますが、陸地よりも海の方が気温が上がりにくく、また下がりにくいという側面があり、海の影響を受けやすい半島は冬は暖かく、夏は涼しい場所が多いのだそうです。
地形や緯度、海流などの関係もあるのですべての「半島」がそうというわけではないのですが、少なくとも太平洋沿岸の房総半島、三浦半島、伊豆半島はそうした傾向があるとか。房総半島も菜の花が咲き始めるのが早い=暖かいと同時に、例えば勝浦などは「観測史上一度も猛暑日を記録したことがない街」=真夏でも比較的涼しい所として知られていますね。そんなわけで、寒さが苦手な方はぜひ今の時期三浦半島に足を運んでみてください。もちろん、その年その日の天気・天候にもよりますが、うららかな日差しの中、一足早く花々が咲く光景を楽しめるかもしれません。(編集部注:掲載写真は過去に撮影されたもの)
2024年2月11日現在、三浦半島の河津桜の開花状況は、小松が池公園周辺2分咲き、三浦海岸駅周辺は2~3分咲き、日当たりの良い場所だと4~5分咲きとなっています。(2024年2月5日から3月3日まで「三浦海岸桜まつり」が開催されています。)