鳥海山から見る夕暮れの風景 秋田の風景
鳥海山から見る夕方の日本海の風景 秋田の風景 秋田県にかほ市象潟町
鳥海山は、日本の秋田県と山形県の境に位置する標高約2,236メートルの火山。古くから信仰の対象とされ、山岳信仰や修験道の修行場所としても知られてきた山であり、春には目にも優しい新緑、夏には青々とした豊かな自然、秋には色鮮やかな紅葉、そして冬には透明感あふれる雪景色と、四季折々の美しい景色で知られている山です。また富士山と同じ「成層火山」であることからその形も美しく、その均整採れた山容の素晴らしさで「秋田冨士」(山形県側からは出羽冨士)とも呼ばれ、地元の人々に愛されてきました。
麓からのみならず、山から見る景色の美しさも知られており、展望所や道の途中などから、麓の町並みはもちろん、日本海まで見晴らせる雄大な景色はまさに絶景。季節ごとの周囲の美しさと相まって、東北地方の日本海側に位置する山ならではの「素晴らしい景色」が楽しめるのです。
写真はそんな鳥海山の秋田県側から見た日本海と雲間から差し込む光の風景。天候の変わりやすい秋から春にかけての日本海では、時々分厚い雲が晴れて幾筋かの光が差し込む素晴らしい光景を目にすることがありますが、この時も分厚い雲が晴れて、青空さえ顔を出し、雲の隙間から光りが漏れて、日本海を煌々と照らし出したのでした。
かつて、この山で修行をしていた人々もこのような光景を目にして、「神」の存在を身近に感じたのでしょうか。時間にして数分ほどだったと思いますが、実に幻想的で神々しいひと時でした。