冬の海野宿 冬の長野の風景

冬の海野宿 冬の長野の風景冬の海野宿 冬の長野の風景 長野県東御市

信濃国小県郡海野荘(現・長野県東御市本海野)一帯を支配した平安時代~鎌倉時代にかけての武家・海野氏。家紋として「六文銭」を用い、真田氏の祖ともされる武家ですが、この海野氏の領地として栄えた城下町であり、江戸時代に入ってから中山道の追分と直江津を結んだ「北国街道」の宿場町として整備され発展したのが「海野宿」です。「日本の道100選」にも選ばれているこの町は、今も昔ながらの伝統的な雰囲気が残る町並みが見られ、歴史的な家屋が保存状態も良く約100棟残されていることから、国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選ばれているのです。

江戸時代後期に建てられたという、帳場や表座敷、中座敷、奥座敷といった部屋が並び、二階には大部屋がある「旅籠屋造り」と呼ばれる造りの建物や、明治維新以降宿場町としての機能が次第に不要になってから、旅人らが宿泊していた大部屋を改築し火を焚いて保温し養蚕を行った「養室造り」と呼ばれる養蚕農家の建物が並んでいます。昔から使われていた用水路が今も建物のすぐ目の前に残されており、街道に沿って、格子戸がはまり、茅葺で葺かれた屋根の伝統的な建物が約650メートルにわたってずらりと並んでいるのです。

写真はそんな海野宿の、雪が降る真冬のとても寒い日の様子を写した一枚です。手袋をしていても指先が冷たくなるような寒い2月の午後でしたが、後から後から降ってくる雪でどんどんと「雪化粧」が施されて白くなっていく町並みのあまりの美しさに、時間が経つのをしばし忘れるほどでした。

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海野宿

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