雪の中の十和田神社 青森の冬の風景

雪の中の十和田神社 青森の冬の風景雪の中の十和田神社 青森の冬の風景 青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋

青森県の十和田市と秋田県の鹿角郡小坂町、両県の県境をまたがるようにして位置する「十和田湖」は、面積約61平方キロメートル(日本第12位)、周囲長約46キロメートル、最深部約327メートル(日本第3位)の円形に近い形をしたカルデラ湖。

自然豊かで美しい湖として知られ、湖畔からの風景はもちろん、少し高いところにある展望台から見る景色は絶景として知られています。

そんな十和田湖には「御倉半島」と「中山半島」という二つの半島が湖の中に突き出すようにしてあるのですが、そのうち中山半島の付け根付近にある高村光太郎作の「乙女の像」から少し内側に入ったところに位置するのが「十和田神社」です。

鬱蒼とした木々に囲まれた厳かな雰囲気漂う静謐な境内と、精緻な木組みや細かな彫刻に圧倒される本殿の建物が実に素晴らしく、十和田湖や奥入瀬渓流といった周囲の自然環境の素晴らしさも相まって、個人的には東北地方でも指折りの神社の一つだと思っている所です。

この十和田神社は諸説ありますが、一説には坂上田村麻呂が創建したと伝えられる神社で、主祭神としてスサノオノミコトとヤマトタケルノミコトを祀っています。龍の伝説がありパワースポットとしても知られているのです。

写真はそんな十和田神社の、雪に埋もれた冬の様子。緑が目に鮮やかな新緑の頃の凛とした雰囲気とはまた異なる、ひたすらに透徹した厳粛な空気が周囲に張り詰めていて、体中が清らかさで充満していくような素晴らしい雰囲気でした。

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