秋の高千穂の里山風景 宮崎の秋の風景

秋の里山風景 宮崎の風景秋の里山風景 宮崎の風景 宮崎県西臼杵郡高千穂町

10月のある晴れた昼下がり、高千穂峡から高千穂神社を経て天岩戸神社に向かっている時に出会った風景です。青空の下、風に揺れる黄金の稲穂、傾斜地に作られた棚田と段々畑、その合間にぽつりぽつりと点在する家屋、その脇にこんもりと茂る濃緑の木々、昔話に出てきそうな特徴的な稜線の山並み。完璧ともいえる美しき秋の日本の里山風景。そのあまりの穏やかで平和な光景に思わず息をのみ呼吸をすることを忘れそうになります。

国や場所は違えども、穏やかに暮らすことのできる本当の有難みは艱難辛苦を乗り越えた末に初めてわかるものなのでしょうか。何はなくとも最初から、「平和で穏やかであることの有難み」を全ての人が感じられるのであれば、世界は今よりももう少しだけまともなのでしょうか。なくしてようやくわかる幸せ。なくなって初めて気が付く素晴らしさ。科学やテクノロジーは進歩しても、人類はその本質において中々進化できないのかもしれません。「どうかこの美しい風景がいつまでも続いていきますように」と心から願いながら。

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