三浦半島・久里浜の夕景 冬の神奈川の風景
三浦半島・久里浜で見る夕日 冬の夕暮れ 神奈川の風景 神奈川県横須賀市野比
東京から車で約1時間、東京湾の西側の突端、神奈川県の三浦半島をイタリアと同じくブーツ(長靴)の形に例えるならば「かかと部分」に相当する久里浜にたどり着いた時には随分と日も低くなっていました。
時刻は16時20分過ぎ。さすがに12月の太陽は暮れるのも早く、車を止めて浜辺に降りるとちょうど夕日が金田湾を挟んで対岸に見える建物の向こうにまさに沈まんとしている時でした。
空は濃い茜色に染まり、地平線近くから射してくる夕日の光が波打ち際に反射して、濃いオレンジ色に煌めいています。波が引くと濡れた砂浜に夕日が映ってキラキラと一際明るく輝きました。写真はまさにその瞬間を写した一枚。「秋の夕日はつるべ落とし(秋の日は釣瓶落とし)」といいますが、体感的には冬の夕日はなお早く、瞬きのうちに見えなくなってしまいました。
波の音が「ざざーっ」と聞こえ、残照の空は燃えるような色になっていきます。
いつもと同じような夕方の時間。日々繰り返される16時過ぎ。どこにいても、何をしていても淡々と、無情に、しかし確実に過ぎてゆく時。たまには海でこんな美しい夕日をみながら過ごすのもいいものです。