八尾 聞名寺 富山の風景

八尾 聞名寺 富山の風景八尾 聞名寺 富山の風景 富山県富山市八尾町今町

日本の伝統的な「町」には、「城下町」、「宿場町」など、その歴史や成り立ちの形態により幾つかのタイプの町がありますが、大きな寺院を中心に形成された町が「門前町」と呼ばれる町です。全国的にも有名な所では長野の善光寺を中心とした長野市や、比叡山延暦寺を中心とした大津市坂本、福井の永平寺を中心とした福井県吉田郡永平寺町、香川の善通寺を中心とした善通寺市、岡山の西大寺を中心とした岡山県岡山市東区西大寺などがあり、それぞれ長い歴史を持つ大きなお寺を中心として、その参道や周辺に町並みが広がっています。

富山の「八尾(やつお)」~富山県富山市八尾町~も全国に数あるそうした「門前町」の一つ。浄土真宗本願寺派のお寺「聞名寺」(聞名寺と書いて「もんみょうじ」と読みます)を中心に形成された町です。1290年に「願智坊永承」という僧が、浄土真宗の僧で浄土真宗本願寺派第3世宗主であった覚如上人に帰依し、上人の名から一文字を貰って「願智坊覚淳」となり開基したのがその始まりといわれ、当初は美濃国各務郡平島(現・岐阜県岐南町)にありましたが、いくつかの地を経て、1551年に現在の地に移ってきたといいます。

写真は聞名寺の本堂を写した一枚。1812年(文化9年)に再建されたもので、東本願寺の大工の棟梁で名匠と謳われた柴田新八郎貞英の手による総欅造り銅板葺きで建てられた本願寺様式の豪壮な建物です。八尾曳山祭り(越中八尾曳山祭)の時などは大いににぎわう聞名寺の境内も寒風吹きすさぶ日には訪れる人もまばらで、静かな美しさに包まれていました。