丸尾滝 鹿児島の風景
丸尾滝 鹿児島の風景 鹿児島県霧島市牧園町
国の登録有形文化財にもなっている1903年(明治39年)完成の木造駅舎、JR肥薩線の「嘉例川駅」(かれいがわえき)周辺から霧島神宮へ(または霧島神宮から嘉例川駅方面へ)と向かう際に走る国道223号線。路面もよく整備されており、広々として車もそれほど多くはなく、とても快適な国道なのですが、さらに沿道には霧島温泉や妙見温泉、さくらさくら温泉、安楽温泉、日の出温泉、ラムネ温泉といった、温泉好きなら一度は入ってみたい錚々たる温泉が点在する、温泉天国の「温泉国道」とも(地元では観光道路とも)呼べるような心ときめく国道なのです。
この国道223号線の霧島温泉(丸尾温泉)のすぐそばに、これまた温泉好き・滝好きなら心ときめく滝があります。それが写真の「丸尾滝」です。この「丸尾滝」、日本に無数にある滝の中でも数えるほどしかない「温泉」が流れ込んでいる滝(湯の滝・湯滝・温泉の滝)であり、上流にある「硫黄谷温泉」「林田温泉」「栄之尾温泉」といった温泉水が集まって流れ落ちている滝なのです。落差は23メートル、幅は16メートルでそれほど巨大な滝というわけではありませんが、近くで見るとかなりの迫力で、囂々と流れ落ちる滝のインパクトと周囲の景観の豊かさで素晴らしい光景になっているのです。伊豆にある「浄蓮の滝」同様、柱状節理の角ばった模様も特徴的で、秋には紅葉と滝の共演が作り出す絶景「紅葉の名所」としても有名です。