七五三の日の風景 春日大社 奈良の風景

七五三の日の風景 春日大社 奈良の風景七五三の日の風景 春日大社 奈良の風景 奈良県奈良市春日野町

「初宮参り」「お食い初め」「初節句」といった子供の成長をお祝いする行事の一つであり、神社やお寺に参拝して、無事に大きくなったことへの感謝とこれからの健やかなる成長、無病息災の祈願をする「七五三」。現在では広く全国的に行われている行事となっていますが、江戸時代にはもっぱら江戸やその近郊など主に関東で行われていたのだとか。それがいつしか京都や大阪でも行われるようになり、全国的に広まったのだそうです。

また、「七・五・三」という数字とその年齢(三歳・五歳・七歳)の女児・男児のお祝い・参拝をすることから、数字は各年齢を表していると一般には思われていますが、実は数え年三歳の時に行われる「髪置き」、数え年五歳の時に行われる「袴儀(袴着)」、数え年七歳の時に行われる「帯解き・ひも解き」というそれぞれ別の行事を合わせて「七・五・三」と呼んだのが慣習化したものなのだそうです。

写真は奈良の春日大社で見かけた「七五三参り(七五三詣で)」の様子。三歳の双子と七歳のお姉ちゃんの姉妹でしょうか。仲の良さそうな三人が綺麗な衣装を身に纏い、可憐な髪飾りをつけて、衣装が動きにくいのか、いつもとは違う感じでちょっと緊張気味なのか、どことなくぎこちない所作ながらも立派にポーズを取っているその姿がなんとも可愛らしくて素敵でした。神社やお寺に行くと、普段の生活の中では忘れがちな「日本」「和」を改めて感じて「いいなぁ」と思う時が多々ありますが、あらためて「日本っていいなぁ」と、その風俗・習慣の美しさや、神社の境内の清らかさ、その光景の素敵さに感動したのでした。

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