夕方の横浜赤レンガ倉庫 神奈川の風景
夕方の横浜赤レンガ倉庫 神奈川の風景 神奈川県横浜市中区新港一丁目
年間650万人もの人が訪れるという、横浜でも指折りの観光スポット「横浜赤レンガ倉庫」。北海道・函館の金森赤レンガ倉庫も人気の観光スポットとして知られますが、人は、「レンガ」や「倉庫」に、もしくは「赤煉瓦の倉庫」に、何か特別は感情を抱くものなのでしょうか。オシャレ、素敵、ロマンティック、郷愁、旅愁、歴史と伝統。波止場にある倉庫ということで、自然と海を思いだし、その海の先にある外国を想像し、心が少し軽やかな気持ちになるからなのでしょうか。まだ見ぬ異国の、もしくは以前に出かけた外国の情景を思いだし、ちょっとセンチメンタルな気分になるからなのでしょうか。
横濱の赤レンガ倉庫は、明治の終わりから大正時代にかけて作られた倉庫で、一時的に関税の徴収を留保し、課税対象になる品ものを保管しておくための「保税倉庫」として長年用いられました。貨物船で運ばれてくる貨物が次第に大型コンテナになっていったことで、赤レンガ倉庫からほかの埠頭へとその役割が移り、1970年代頃には貨物の取扱量が激減、1980年代後半にはその役目を終えています。しばらくは放置されていたそうですが、観光資源として生かす方向へとシフト、今では数多くの飲食店やショッピング施設が入り、日々買い物や観光を楽しむ人々で賑わっています。
写真はそんな横浜赤レンガ倉庫の秋の夕暮れの風景。横浜ランドマークタワーの左側から一直線に差し込んでくる夕方の太陽の光が、赤レンガ倉庫の柱や柵に遮られて細長い影となり、とても美しい風景を作り出していました。