路面電車のある風景「ごめん」 高知の路面電車「とさでん後免線」 高知の風景

高知の路面電車「とさでん後免線」 高知の風景高知の路面電車「とさでん後免線」 高知の風景 高知県高知市

昨年の夏、路面電車としてはじつに75年ぶりとなる「宇都宮LRT」の開業がニュースになりました。かつては日本の各都市で走っていた路面電車も自動車の増加により、昭和30年代~40年代にかけての東京(1967年~1972年に延長181キロメートルの路線廃止)をはじめ、全国の大都市で次々と廃止となっていきました。ちなみに路面電車の最盛期は昭和初期で、昭和7年には日本各地の65の都市に82業者が運行する路面電車が走り、その総延長はなんと1500キロメートルに迫る勢いであったといいます。

そんな路面電車ですが、ご存じのように北は札幌から南は鹿児島まで、まだまだ現役で走っている都市も多く、むしろこれからの少子化・高齢化時代の交通手段として、見直されつつあるといわれます。昨夏の宇都宮の新規開業がいい例でしょう。高齢者ドライバーの事故などがニュースで取り上げられる中、今後ますますその重要性は高まっていくのかもしれません。

写真は、路面電車が市民の足として大切にされている都市の一つ高知県の「路面電車」の走る風景です。高知在住の方はもちろん、鉄道ファンにはおなじみですが、高知には「とさでん交通」の運行する軌道路線に「後免線」と呼ばれる路線があります。「後免線」は、高知県南国市にある「後免町停留場」と、高知市の「はりまや橋停留場」を結ぶ営業キロ10.9キロメートル、全33駅の路線なのですが、車両の上部に電光掲示板で行き先が示してあるほか、方向版に「後免」の読み仮名である「ごめん」と書かれたものが掲示されているのが特徴です。その見た目が、特に外からやって来た人間には可愛らしくユーモラスにも見えるために、たびたび取り上げられ、話題になったりもしているのです。個人的には、高知の街中を運転していてこの電車に出会い「ごめん」の文字を目にすると、「うん、いいよー!」と思わず言ってしまいたくなる光景、それがゆえにただでさえ大好きな高知がますます好きになってしまうような光景なのです。

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