春の早朝の竹田城跡 春の兵庫の風景

春の竹田城跡 兵庫の風景春の竹田城跡 兵庫の風景 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山

いつの頃からか少しずつ話題となり、ネットや雑誌、テレビなどでも取り上げられて、次第にたくさんの人が訪れるようになり、時代を反映するかのようにSNSでバズることによって、さらにその知名度が高まった城「竹田城」。

兵庫県朝来市にあるこの城は、いわゆる「お城」らしい天守や櫓などの建物が残されていないのにも関わらず、城好き、お城ファンはもちろんのこと、写真家、カメラ愛好家、そして写真好きでも城ずきでもない普通の人に至るまで、たくさんの人を惹きつけてやみません。

足を運んだことがなくともその理由をご存知の人も多いでしょう。この「竹田城」または「竹田城跡」は、近くを流れる川(円山川)から立ち昇る川霧が、地形的な条件や気象条件などが重なることにより「雲海」となってあたりに立ち込め、城跡を含む山の頂がさながら雲海に浮かぶようにも見えることから「天空の城」と呼ばれるのです。

前述のように天守などの建物はないものの、壮麗な石垣が残されており、近くで見れば当然大変な迫力があるのですが、さらに近隣の山から見れば、その姿はアンデスの山の中に残された幻の都市のようにも見えることから「日本のマチュピチュ」と呼ぶ人もいるのです。

写真はそんな竹田城の春の早朝の様子です。まだそれほど話題になる前に訪れたこともあり、あたりに人はおらず、しんと静まり返っていました。その様子は大変神々しくて美しく、幻想的な雰囲気にしばし息を呑んだのでした。

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