宮城峡蒸溜所 宮城の風景
ウイスキーが好きな方なら一度は訪れたい場所の一つが宮城県の仙台市にあります。そう、ニッカウヰスキーのウイスキー蒸溜所「宮城峡蒸溜所」です。オフィシャルな名称としては「ニッカウヰスキー株式会社仙台工場」ですが、ジャパニーズウイスキーがすきな方であれば、「宮城峡」と聞いただけでピンとくるでしょう。
ニッカのウイスキー蒸留所としては北海道の余市蒸留所と共に双璧を成す蒸留所であり、1969年 (昭和44年) に設立されて以来、ウイスキーを生産し日本のウイスキーを支えてきた蒸留所です。「ウイスキー作りに欠かせない上質な水があり、平坦な土地で北海道より南である」という条件のもとに土地探しをした結果、この場所に白羽の矢が立ち、ニッカの創業者でNHKの朝ドラの「マッサン」のモデルになったことでも知られる竹鶴正孝がそばを流れる川からくみ上げられた水で水割りを作って飲んだ結果、この地に蒸留所ができることが即座に決定したのだといいます。
そんな素晴らしい水と豊かな自然環境に囲まれた宮城峡蒸溜所ですが、実は仙台から比較的車でアクセスしやすい上、名湯として知られる「作並温泉」が車で5分かからない場所にあり、「秋保温泉」も車で20分、さらに「三角揚げ」で有名な、仙台近郊の観光スポットとしては絶大な人気を誇る「定義如来 西方寺」へも車で20分と非常に立地が良いこともあり、年間15万人以上もの見学者が訪れるという人気の見学地でもあるのです。普段ウイスキーを飲む人はもちろんのこと、そうでない人でも、巨大な単式蒸溜器が並ぶ蒸留棟や乾燥塔(キルン塔)が点在する光景は興味深く、ウイスキーの生産工程とニッカの歴史を学ぶことができるこの施設は、知的好奇心や興味をくすぐられる、とても充実した場所として楽しむことができるでしょう。ちなみにガイドツアーは無料。所要時間は約70分となっています。蒸留所見学にプラスして5種類のウイスキーをテイスティングできるツアーやオリジナルブレンドウイスキー作りを楽しめるツアーなど、有料ツアーも実施しています。詳しくはニッカウヰスキーのウェブサイトをチェックしてみてくださいね。