雨の日の猿田彦神社 三重の風景
雨の日の猿田彦神社 三重の風景 三重県伊勢市
天孫降臨の際に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと・邇邇藝命)を地上(高千穂)まで道案内したとされる猿田彦大神を祀るのが、神宮(伊勢神宮)内宮から程近い場所に位置する猿田彦神社です。
宇治橋からだと北の方向(おかげ横丁)に向かって徒歩でも20分かからないくらいで着くでしょうか。
広大な境内を持つ神宮と比べれば小さな神社ながらも、その雰囲気は素晴らしく、瓊瓊杵尊を道案内したことから「みちひらき」の神として仕事や学業を万事良い方向に導いてくれると言われていることもあって、沢山の人が参拝に訪れます。
しかし、この日は朝からあいにくの雨で、参拝者はほとんどいませんでした。
先に来ていた方々が居なくなると、境内は雨の音以外聞こえない、とても静かな空間となります。
神社の目の前を二車線の県道32号線が通っており、そこそこ車も通るので雨音以外聞こえないということはないはずなのですが、たまたま車通りが少ないタイミングであったのか、しばし、とても静謐な雰囲気に包まれていたのでした。
雨の降る境内で1人静かに立っている、その素晴らしさたるや。
穏やかで優しい時間は、とても心地の良い「無」の感覚に満ちた瞬間でした。