丹生官省符神社 和歌山の風景

丹生官省符神社 和歌山の風景丹生官省符神社 和歌山の風景 和歌山県伊都郡九度山町慈尊院

「高野山町石道(ちょういしみち)」は、和歌山県伊都郡九度山町にある「慈尊院」から和歌山県伊都郡高野町にある「高野山」へと至る全長22キロメートルの道。「高野山」へ行くための参道(表参道)であり、弘法大師・空海が「高野山」を開いた平安時代より、数えきれぬほど多くの人が「高野山」に詣でるために歩いてきた歴史的な参道です。国の史跡になっているほか、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する資産の一つにもなっています。

その「高野山町石道」の起点であり、かつては女人禁制であった高野山に詣でる代わりに女性たちが「高野山参り」とした「女人高野」の「慈尊院」から階段を上った先にあるのが「高野山町石道」や「慈尊院」同様、国の史跡であり、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一つである「丹生官省符神社」です。(「丹生官省符神社」と書いて「にうかんしょうぶじんじゃ」と読みます。)

こちらの「丹生官省符神社」は、816年に「慈尊院」を開いた弘法大師・空海が、同じ年に、高野山の存在を空海に知らせたという地主神(じしゅのかみ・じぬしのかみ)「狩場明神(高野御子大神)」と、その母で「丹生都比売大神」を祀るために創建したと伝わる神社です。

写真は「慈尊院」から「丹生官省符神社」へと至る階段を見上げた風景。今は電車や車で比較的すぐに高野山へ行くことができますが、かつて人々は徒歩でこの階段を上り、山の中の道を歩いて高野山を目指したのでしょう。この日の光の具合もあって、神々しく光る階段上の朱色の鳥居が一際印象的な光景でした。

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