秋の吉野の風景 吉水神社 奈良の風景

秋の吉野の風景 吉水神社 奈良の風景秋の吉野の風景 吉水神社 奈良の風景 奈良県吉野郡吉野町

約3万本あるといわれる桜が、淡い色で山を染める春の吉野。吉野の桜は一般的に多くみられるソメイヨシノではなく、シロヤマザクラという品種を初め、200種にも上るといい、全体的にソメイヨシノよりも淡い色合いが特徴です。

平安時代には既に桜の名所として知られていたという吉野ですが、実は秋の景色の素晴らしさでも知られています。全国的には春の美しさの方がよく知られているかもしれませんが、歴史の重みがある神社・仏閣と色づいた木々とのコントラストは、落ち着きと華やかさと艶が入り混じったような独特の趣があり、見るものを魅了するのです。

サクラの花々が醸し出す、淡くて柔らかくて可愛らしい雰囲気とはまた一味違う、シックで穏やかな大人の雰囲気。重厚な伝統がそこかしこに漂っているような長い歴史がある地域ならではの、まさに一朝一夕には作り上げることのできない奥深い魅力がそこにはあるのです。

写真は、かつて「吉水院」と呼ばれた吉水神社の風景。源義経や後醍醐天皇、豊臣秀吉が滞在したというエピソードを持つ由緒ある神社の秋の午後の風景です。ちなみに吉野の紅葉の見頃は、例年10月中旬頃から12月上旬頃までとなっています。

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