塩沢宿の風景　新潟の風景

道路改良事業をきっかけに、江戸時代の宿場町の雰囲気を感じられるような伝統的な町並みを再現した「塩沢宿の牧之通り」。雪国ならではの雁木（雪深い季節でも歩きやすくするため、歩道にアーケードのような屋根が付いた構造）の街並みは、かつて江戸と越後を行き来した商人や旅人たちで賑わいを見せた三国街道の塩沢宿の雰囲気を今に伝えるものです。

建物などがまだまだ新しくて綺麗なために、各地に残る重伝建（重要伝統的建造物群保存地区）に指定されているような「古き良き街並み」「伝統的な町並み」とは少し趣を異にしますが、（アスファルトで舗装された通りや歩道、自動車などに眼をつむり、少し想像をたくましくすれば）、逆に江戸時代の建物が綺麗であった当時はこんな雰囲気だったのかなと少しリアルタイム感を感じられる、大げさに言えば「タイムスリップ」したかのような、ちょっとだけ不思議な感覚になる場所でもあります。