冬の金沢 雪の兼六園の雪吊り 冬の石川の風景

雪の兼六園 雪吊り 石川の風景雪の兼六園 雪吊り 石川の風景 石川県金沢市

積雪による樹木の欠損、倒伏、傾斜等の被害を防ぐ(雪が葉や枝に降り積もり、その重みで折れてしまわないように、縄で枝を縛って補強する)「雪吊り(ゆきつり)」。木の中心部に柱を立て、そこから荒縄を垂らして枝に結びつけます。北海道の雪と異なり、北陸特有の湿って重い雪は、木々に付着すると曲がったり折れたりしてしまうので、この「雪吊り」が施されるようになったといいます。

兼六園で行われる「兼六園式」は、元々「りんごの木」に施されたものを応用したことから「りんご吊り」と呼ばれるそうで、柱から放射状に延びる縄と木々の風情ある美しい姿で冬の兼六園の風物詩となっています。

金沢市の資料によれば、「雪吊り」は例年11月上旬から12月の7日くらいまでに行われ、3月中旬から3月下旬までの間に取り外しが行われるのですが、大小さまざまな約500本~の木々に施されるそうで、その数字を見るだけでも大変な作業であることが容易に想像できます。

写真はそんな雪吊りが施された木々と雪の兼六園の風景です。(撮影日は以前のもの)

2月もあと数日で終わり。日に日に寒さも緩み、暖かな日が増えることでしょう。「冬来たりなば春遠からじ」という言葉もありますが、いつまでも寒くてつらい冬が続くわけではありません。美しい桜が咲き乱れる春もあと少し。「雪吊り」が外される日ももうすぐです。

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