雨の日の飛騨高山の伝統的な町並み 3月の岐阜の風景

3月の飛騨高山の街並み 岐阜の風景3月の飛騨高山の街並み 岐阜の風景 岐阜県高山市

舗装された路面や雨どい、自転車などがなかったら、江戸時代の姿とほとんど変わらないであろう、伝統的な古い町並みが残る岐阜県飛騨高山の三町(さんまち通り)。南北約420メートル、東西約150メートル、面積にして約4.4ヘクタールほどのエリアに、かつての商家や酒屋など、江戸から明治にかけて建てられた伝統的な家屋が立ち並び、国の重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)にも選ばれています。桜の季節や紅葉の季節などの昼間には、国内外からの観光客でごった返すことも珍しくない、有名かつ人気の観光地ですが、この日は冷たい雨が降る平日の午前中だったせいか、観光客もまばらでとても静かな雰囲気に満ちていました。晴れた日の、それも爽やかな風の吹く5月頃の、この町の雰囲気は最高に素晴らしく、また雪が積もった真冬のこの町の気配も最高に抒情的ですが、雨がしとしと降る静かなこの町も、とても風情があって素敵でした。靴や服や荷物が濡れてしまうのはもちろんあまり快適ではありませんが、それでもこのしっとりとした落ち着いた雰囲気を静かに堪能できることを考えれば、雨の日も決して悪くはないなと思える、とても良い時間でした。

もし、あなたが高山を訪れる予定であった日や時間が雨(または雨予報)であったなら、ちょっとがっかりしたり、足元が濡れることを考えてすこし億劫になったりするかもしれませんが、濡れないように、または濡れても平気なように靴や服、手荷物を用意しさえすれば、かえって静かで落ち着いた雰囲気の中、趣のある町並みをゆっくり堪能できるかもしれません。どんな時に訪れても素晴らしい高山の町、雨の日でもぜひ、楽しんでくださいね。

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