松江城 島根の風景
松江城 島根の風景 島根県松江市
戦争は貴重な文化財、歴史的な建築物も破壊してしまいますが、日本各地にあった貴重な木造家屋、神社仏閣などの建築物に加え、「お城」も数多く被害を受けています。
日本には戦前、二十にのぼる「現存天守(江戸時代またはそれ以前に築かれ、そのまま残っていた天守)」がありました。しかし、第二次世界大戦の際、アメリカ軍がおこなった無差別都市爆撃により、茨城県の「水戸城」、岐阜県の「大垣城」、愛知県の「名古屋城」、和歌山県の「和歌山城」、岡山県の「岡山城」、広島県の「福山城」「広島城」の7つの城の天守が焼失したり倒壊してその姿が失われています。
さらに残念なことに、戦後の1949年(昭和24年)には火事で北海道の「松前城」の天守が失われたことにより、「現在天守」は12にまでその数を減らしてしまいました。
島根県の松江市にある「松江城」はそんなとても貴重な12の「現存天守」の一つで、国宝にも指定されている城です。
建物としてはそれほど大規模なものではないですが、外観4重、内部5階、地下1階の天守は、特徴的な黒の外観も相まって目を引く美しさ。天守台のところまで行き近くで見た時はもちろんですが、石垣のところから見上げた時の迫力はなんとも言えません。
城の周囲に今も残る伝統的な素晴らしい武家屋敷の町並みと共に、是非一度は足を運んでいただきたい場所です。